社会福祉法人 信和会

広報「なかよし」
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2018年05月号 動脈硬化

<< 運動療法 >>
 閉塞性動脈硬化症の運動療法とは、主に「歩く」ことです。太い血管が狭窄(血管が狭くなる)や閉塞(血管が詰まる)を起こすと血液の流れが悪くなり、歩行時に筋肉(ふくらはぎが多い)が痛くなるので歩行に支障を来します。しかし、無理のない距離を「歩く」ことで周囲の細い血管(側副血行路というバイパスとなる血管)が発達し、血液の流れが改善するので、長い距離を歩くことができるようになります。
 運動療法には、医療機関で行う監視下運動療法と、医師の指導のもとに自宅で行う在宅運動療法があります。監視下運動療法を行った患者さんの場合、1ヵ月で歩行距離は約2倍、3ヵ月では約3倍に増加することがあります。その後も在宅運動療法を続けることにより、治療効果を維持し、場合によってはさらに増加させることも期待できます。
 毎日歩行運動を続けていくと、側副血行路が発達して、血液の流れが改善されますので、なるべく毎日続けるようにしましょう。
 ひざに痛みが出た場合は、整形外科の先生に相談してください。
 閉塞性動脈硬化症に使われるお薬は、血液をサラサラにしたり、血管を拡げたりすることによって血液の流れを改善する作用があります。最も多く使用されているお薬は抗血小板薬ですが、症状に合わせてお薬を使い分けたり、2種類以上を併用したりします。お薬には内服薬や注射薬があります。

<< 薬物療法 >>
 閉塞性動脈硬化症の薬物療法は、下肢の症状改善だけではなく、脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる病気の発症を予防することも目的に行われます。
【抗血小板薬】
 血小板は出血した際に止血する役割を果たしますが、活発に働きすぎる場合、血栓(血の塊)ができたり、動脈硬化が進行したりします。これを抑えるのがこのお薬です。

【末梢血管拡張薬】
 手や足などの血管を拡げ、末梢の血液の流れを改善します。

【抗凝固薬】
 血栓ができたり、血栓が大きくなるのを防ぎます。
血管内治療は、動脈硬化によって狭くなった血管を拡げ、血液の流れを改善させる治療です。薬物療法とは異なり、血管の中で直接行われる治療で、
次のような種類があります。

1)バルーン法
風船の付いた細い管(バルーンカテーテル)を血管の中に入れて、風船を膨らませることで血管を拡げ、血液の流れを改善・維持させます。
2)ステントの挿入
ステントと呼ばれる器具を血管の中に入れて、血管を内側から支えることで血管が狭くなるのを防ぎ、血液の流れを改善・維持させます。
3)アテレクトミー
器具で血管の詰まった部分を削り、血液の流れを改善させます。

バイパス手術
人工血管や自分の静脈を使って、新しい血液の道(バイパス)を作り、血液の流れを保つ手術を行います。